ナビゲーション手術

ナビゲーションシステムを用いた安全・確実な手術
(担当:岩井俊憲。外来: 月・火)


・近年,安全・確実な手術が求められており,脳外科や整形外科ではナビゲーションシステム(カーナビのように位置をモニター上で確認できるシステム)が用いられてきましたが,口腔顎顔面外科領域ではいまだ導入されていないのが実情です。当科では2005年よりナビゲーションシステムを積極的に導入し,口腔顎顔面領域において安全・確実な手術を行っています。これまで可動性のある下顎への応用は困難とされてきましたが,下顎における手術もマウスピースを用いることで可能としています。
・ナビゲーション手術は最先端の手術であり,口腔顎顔面領域に存在する重要な血管や神経などをモニター上で確認することができるため,手術合併症(出血や神経麻痺など)を減らすことが可能です。
・内視鏡と併用することで小さな切開からでも安全に手術を行うことができます。

コンピュータ支援手術のご希望がありましたら,紹介状(できれば画像データも)を持参のうえ,ご相談下さい。
横浜市立大学附属病院(代表)045-787-2800 
→岩井先生へメールでのお問い合わせはこちらから


<左:実際のナビゲーション手術>
<右:ナビゲーションの画像(十字の中心が骨を削っている部位)>

線維性骨異形成症

 線維性骨異形成症は線維性の骨の増大が生じるため顔面非対称となることがあります。対称な顔面を獲得するためには通常の手術では十分な改善が得られません。しかし,ナビゲーション手術を行うことで骨を確実に削除し,顔面骨の対称性を獲得することが可能となります(線維性骨異形成症は最もナビゲーション手術が適した疾患です)。