顎変形症

正確な上下顎骨の位置決め法の開発

 術前のプランニング通りの正確な顎骨移動を行うには術中の計測や術者の経験が必要となります。上顎骨の上方移動量が大きい場合には予定通りの位置決めを行うことが難しい場合があります。われわれはstraight locking miniplatesを用いた誰でも,どこでも,安価に簡単にできる正確な上顎骨の位置決め法を開発し,現在その精度評価などを行っています。

Computer assisted surgeryの導入

 顎変形症治療の術前計画は従来から行われている2次元セファロだけでなく,3次元のcomputer simulationにも行っています。さらに,CAD/CAMを用いたwaferを使用することで正確な上下顎骨の位置決め法についても検討しています。

流体解析による顎骨移動前後のairway simulationの開発

 睡眠時無呼吸症候群では狭い気道形態により無呼吸が生じます。顎変形症でも顎骨の移動に伴い気道が狭くなり呼吸に影響を及ぼす可能性があり,形態・審美的な要素だけでなく,そういった機能面も考慮した術前計画が可能となるように流体解析を用いたairway simulationを開発しています。