教授あいさつ

光藤 健司 教授

 横浜市立大学では昭和41年に医学部附属病院に口腔外科が開設され(初代:大谷隆俊教授)、昭和44年に講座に昇格し、昭和57年に2代目の藤田浄秀教授が就任しました。平成17年に独立行政法人化に伴い横浜市立大学大学院医学研究科顎顔面口腔機能制御学と名称が変更され、平成18年に名古屋大学より藤内 祝教授が3代目の教授として就任しました。平成30年7月に光藤が4代目の教授に就任しております。
 全国の国公立大学の中ではまれですが、横浜市立大学には2つの附属病院(附属病院、附属市民総合医療センター)が存在し、それぞれの病院の口腔外科で診療、研究、教育を行っています。診療の特徴としては2病院で機能分担しており、研修医の研修は両病院で行なっております。附属病院では一般の口腔外科疾患(歯性感染症、顎骨骨折など)をはじめ、口腔癌 、インプラント、低侵襲手術を中心に、附属市民総合医療センターでは一般口腔外科疾患、顎変形症を中心に、矯正歯科診療も行なっています。
 附属病院では特に口腔癌治療に力を注いでいます。新しい超選択的動注法を用いた化学放射線療法を治療体系に取り入れており、「切らずに治す癌治療」を目標としており、多くの口腔癌患者さんが受診しています。保険および自由診療でのインプラント治療も実施しており、さらに内視鏡やナビゲーションシステムを口腔外科手術にいち早く取り入れることで低侵襲な治療法の開発に取り組んでいます。