内視鏡支援下顎下腺摘出術

内視鏡支援下顎下腺摘出術
(担当:岩井俊憲。外来: 月・火(午後)・木(午後),全身麻酔手術日:水)

 導管の奥の方(導管移行部)であっても唾石が小さい場合には,唾液の出口から内視鏡下唾石摘出術を行います。導管の奥の方(導管移行部)で唾石が大きく,内視鏡下に破砕しても摘出が困難と思われる場合には口の中から唾石を摘出する場合もあります(皮膚を切開する顎下腺摘出が必要と診断されても,当科では口の中から唾石を摘出している場合もあります)。そして,顎下腺自体に大きな唾石がある場合には,顎下腺摘出術が必要になります。通常,顎下腺摘出術は1週間程度の入院で5~6cmの皮膚の切開で行われますが,顔面神経麻痺や皮膚の瘢痕(傷)が術後合併症として生じた場合に問題となります。そのため,われわれは低侵襲手術として内視鏡を用いることで,皺に沿った1.5~2cmの切開で顎下腺摘出術を行っており,顔面神経麻痺などの神経麻痺は生じず,皮膚の傷はほとんど目立たない患者満足度の高い治療が可能となっています。
 また,ケロイド体質で肥厚性瘢痕(太くて触ると痛い傷)ができる患者さんや小さくても皮膚切開を行いたくないという患者さんには,口の中から顎下腺を摘出する「口内法による顎下腺摘出術」を行うこともあります。ほとんどの顎下腺唾石は口腔内からまたは内視鏡下で摘出可能ですが,顎下腺を摘出しなければならない時には患者さんごとに最も適した手術法を検討しています。
 手術は全身麻酔で行う必要がありますが,入院期間は3泊4日です。

神奈川・東京・千葉・埼玉といった関東だけでなく,日本全国や海外(アメリカ・スペイン・シンガポール・マレーシアなど)からも多くの患者さんが受診されています。
顎下腺摘出が必要と診断されても,当科では口の中から唾石を摘出できる場合が多く,顎下腺摘出を行う場合でも小さな傷で手術が可能です。
低侵襲手術のご希望がありましたら,紹介状(できれば画像データも)を持参のうえ、ご相談下さい。
学会などで不在のことがありますので,メールか電話で診療可能かご確認下さい。
横浜市立大学附属病院(代表)045-787-2800 
→岩井先生へのメールでのお問い合わせはこちらから

【News】

2015/8/31 岩井俊憲助教が行っている唾石の低侵襲手術が週刊ポストの以心伝心に掲載されました。
・2014/10/19 岩井俊憲助教が第59回日本口腔外科学会総会のシンポジウム「口腔外科領域での内視鏡の応用」でシンポジストとして講演しました。
・2014/4/25 横浜市立大学先端医科学研究センター市民講座でプロジェクトリーダーの岩井俊憲助教が「患者さんにやさしい歯科・口腔外科の内視鏡手術」の講演を行いました。
・2014/4/18 岩井俊憲助教の内視鏡の研究が神奈川新聞に掲載されました。
・2013/10/11 第58回日本口腔外科学会総会の若手口腔外科医のためのミニレクチャーにて、「口腔顎顔面領域における内視鏡を用いた低侵襲手術-導入のためのA to Z-」のテーマで50分間の講演を行いました。

・2012/10/20 第57回日本口腔外科学会総会の若手口腔外科医のためのミニレクチャーにて、「新しい低侵襲な唾石摘出術-従来法から内視鏡下摘出術へ-」のテーマで約1時間の講演を行いました。



<17mmの皮膚切開>

<内視鏡画像>
顎下腺の剥離・血管とワルトン管(導管:唾液の出る管)の処理:舌神経の温存



<術中画像:顎下腺の摘出>
<術後の傷の状態:ほとんど目立ちません>


【別の症例の傷の経過】


内視鏡支援下顎下腺摘出術:術中の動画

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